2014/03/05

埼玉県知事自衛隊派遣要請拒否問題 (まず、孤立集落地域なり得る地域特定を!)

 まず、33日は、県内の公立高校の入試日で10日に合格発表があります。
埼玉県教育委会によると、22615時最終で、平成26年度公立高校入試
全日制の入学志願確定者数は4万6945人で、倍率にすると前年同期と同じ
1.19倍となっています。
 

 定員割れの学校も散見する中、川口市内の市立3校については市立3校統合に
より募集定員を一部減少させた影響を考慮しても比較的倍率が高めになるなど、
県南地区の公立高校志向は依然高いと言えます。

 さて、2月14日から15日にかけて大雪で、埼玉県の秩父地域の住民と集落が 
孤立し、その際に秩父市長が15日にも自衛隊の災害派遣要請の権限がある埼玉県
知事あてに派遣要請をしたが、派遣要請を拒否し続けた問題です。

 この問題について、県の判断や対応の遅さは下記の「埼玉県危機管理・災害情報」 
HPからもわかり、17日つまり発生から3日後に孤立集落の状況について
本格的に調査していることがわかります。

 最終的には、県の対応では間に合わないと判断し、全国で一番遅い埼玉県が
17日に自衛隊派遣を要請する事態という結果になりました。
(ちなみに、一番早い要請を行ったのは山梨県で15日に、それに比べて
2日も遅い埼玉県とは、どのような危機管理をもっているのか!?)

 このような初動動作の遅れと現場との意思疎通・コミュニケーションの欠落
ついては、今後県と市町村とでまず検証し早期の解決策を図り住民に知らせて
頂きたいと考えます。

 ただ、小生が一番危惧する問題は、内閣府の調査(平成24年は総務省
「人口推計」、平成52年は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別
将来推計人口(平成253月推計)」)によると、埼玉県は高齢化率の
伸びが平成52年には約13%も上昇し、34%にも達するということです。
このような高齢化対策の大きな問題で、災害による孤立する可能性のある
集落をどうしていくのかということが喫緊の課題であります。

 内閣府の調査によれば、孤立集落の定義として、「中山間地域、沿岸地域、
島嶼部などの地区及び集落において、地震、風水害に伴う土砂災害等による
道路構造物の損傷、道路への土砂堆積と地震動に伴う液状化による道路構造物
の損傷 津波による浸水、道路構造物の損傷、流出物の堆積 とそして地震または
津波による船舶の停泊施設の被災等の要因により、道路交通及び海上交通による
外部からのアクセス(四輪自動車で通行可能かどうかを目安)が途絶し、
人の移動・物資の流通が困難しくは不可能となる状態とする。」としています。
このような集落が全国で、17000以上もの集落があり、約29%もの
占める割合があるほどです。

 では、埼玉県の孤立集落はどのくらいでどの地域かを把握し、また今後
集落に住む高齢者達をいかにして比較的交通弱者にならない地域へ、
また集合住宅に移住を促すかが重要と考えます。



以下、埼玉県危機管理・災害情報のHPより一部抜粋

平成26年2月14日の大雪による孤立集落について
(最終報) 平成26年2月27日

 埼玉県危機管理防災部では、県内市町村に照会を実施し、

孤立集落の情報収集を行っています。把握した状況は、次のとおりです。

● 県内の孤立集落の状況 孤立解消

【これまでの孤立集落の状況】

2月18日 9時現在(第1報) 6市町 29地区 1,118世帯
2月18日15時現在(第2報) 8市町村 25地区 579世帯
・2月19日15時現在(第3報) 7市町21地区 274世帯(555人)
・2月20日15時現在(第4報) 3市町 10地区 101世帯(193人)
・2月21日15時現在(第5報) 3市町 6地区 49世帯(78人)
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・2月26日16時現在(第11報)2市町 2地区 2世帯(5人)
・2月27日15時現在(最終報)孤立解消