2008/05/30

市政速報:朝日環境センター、ダイオキシン検出問題


 3月26日に朝日環境センター焼却炉(C 号炉)から、
環境保全値(0.05ng-TEQ/㎥N)を超えるガス濃度
0.1ng-TEQ/㎥N<いわゆる、ダイオキシン>が
検出され、その検出結果報告を受けた5月2日同日
に同焼却炉を停止させた件の原因結果報告が、
5月27日(火)に川口市環境部からありました。
 しらねは今回直接、環境部部長、朝日環境センター
所長並びに、同部技術担当者を訪ね事情説明を求め
以下の回答が得られました。

 Q.ダイオキシン検出の原因は?

 A.3月26日のダイオキシン類測定と同時間に、運転
  制御に使用しているSox分析計(図を参照:②の
  計器が劣化)の部分を修理するのに、点検業者
  が②部分を停止させて、③部分に切り替えなけ
  ればならないのに、切り替えを完了したことを
  確認せず修理作業を開始してしましました。
  それにより、 約9分間にわたり、③の計器がO2
  不足と認識してしまい、溶融炉部分に大量のO2
  を送り込んでしまった結果、通常のダイオキシン
  発生を抑制させる最低温度近くまで急激に下がり、
  発生して しまったのではないかと推測されます
 
 Q.人的ミスということですか?そして、業務
   作業をマニュアル通りにされなかったと
   いうことですか?
 
 A.業者、市の管理側とのお互い様の結果により
  人的ミスです。どちらも、確認を怠ってしまった
  からです。そして、ご指摘の通り、業務作業の
  マニュアルを作成していませんでした。今後、
  再発防止のため業務プロセスの可視化を実現
  するためにもマニュアルを策定します。

 Q.気になりますのは、(原因が)推測されるとの
  ことですが、直接的原因がはっきりしない
  のでしょうか?

 A.あらゆる可能性をということで、現在調査して
  いるところです。また、6月中旬には排ガス処理
  設備のバグフィルター等の検査をします。
 
 コメント:直接的な原因がはっきりしませんでしたが、
      検査手順のマニュアルや検査チェックシート
      が策定されていなかったなど、管理体制にも
      問題があることがわかりました。今後の管理
      体制と早期の業務プロセスの可視化に向け
      改善を要望しました。
       残念なことは、当環境センターに世界数カ国
      から先進的事例の視察があるなかでの問題
      が発生してしまったことです。

2008/05/24

民主クラブ会派視察報告①べてるの家

時給220円で昆布
                                   を袋詰めする

 5月20日と21日の2日間に渡り、川口市議会会派
民主クラブ一同で北海道浦河町にある精神障がい
施設(べてるの家)を視察して参りました。
今回の視察の主な目的は、本市には知的障がい者
就労施設<すいーつ畑>(障がい者が作業をし工賃
稼ぐが、併せて施設利用料や食事費を自費で
負担しなければならない←自立支援法で)はあります
が、 ただ本市には精神障がい者1082人(障害者手帳
所持者)もいますが、そういう方々の働く場所・機会
ないのが現状です。そのためにも、本市でも取り
入れられるところがあるかなどを調査するために今回
の視察を決行しました。

 社会福祉法人「べてるの家」とは?


“霧深き町”で有名な、日高地方にあるこの施設は、
1978年7月に精神障がい者回復者クラブ“どんぐり
の会”の有志メンバーが浦河教会の旧会堂を活動
拠点としてはじまり、1983年10月に日赤病院の
精神科を退院した早坂氏をはじめとしたグループ
が、浦河教会の片隅で昆布の袋詰めの下請けを
はじめてから現在まで作業を行っています。
施設メンバーは、日本全国から希望者が集まり共同
生活をし、ともに昆布の袋つめから織物など様々な
仕事を行うことで、工賃を得られるわけです。
ちなみに、べてるとは“神の家”という意味です。

 べてるの家の特徴は?

との問いに、「コミュニケーションを最も大事にし
ます」と、メンバーの一人が答えた。
また、施設の理念の中でもこう謳われています。
“三度の飯よりミーティング””手を動かすより口を
動かせ”など


 昆布事業の売上は?

 べてるの家では、袋詰めした昆布を全国に向け
ネット、電話受付、ショップ等で販売をする当施設
最大の事業があります。
H.19年の売り上げ額1,255万円との事だが、天候に

左右されやすいのがネックで、今回はもろに影響を
受けたとのこと。

詳細は、「Daisuke’s News#43」で報告します。





2008/05/14

市政速報!芝川レポート①


 平成20年2月の埼玉県議会定例会にて、上田知事は
平成20年度に重点的に取り組む3つの施策を発表しま
した。その中に、「水辺空間の創造と川の再生」を挙げ、
「水辺再生100プラン」:①清流の復活<川の浄化・
しゅんせつ>、②安らぎとにぎわいの創出<護岸整備
や遊歩道の設置>を川の愛県債を発行して実施すると
発表しました。
そして、県内に約100ある河川の中で、全5個所の
モデル河川が選定され、そのうち2箇所が川口市内の
河川で、とくに芝川が#1モデルに選定されている
ことが、県土木整備事務所担当部長からの説明で
判明しました。

   今後のスケジュール:
H.20年度 ・検討委員会(地域住民と今後の方針
について、
                  アンケート実施) 4月~7月     
        
・設計(実施プランの策定)  7月~9月
       
・工事 (ヘドロしゅんせつや遊歩道の整備)
                             10月~
H.21年度 
                  ~3月(予定)
事業主体:埼玉県、ただし、維持管理を川口市内の
       地域住民(町会)に県は要望中!
工事区間:青木水門付近から青木橋までの約2km 、
      ヘドロしゅんせつと、低水路および遊歩道
       の整備を予定。(上記の地図参照)
「川の再生なくして都市の再生なし」と言われるように、
川から川口の再発見を自分を含めて楽しく考えていきましょう!
e.g. (仮称)芝川ごみゼロB.B.Q (是非やりたい!)
 次号で、芝川視察報告をします。




     

2008/05/07

地域振興・環境特別委員会 視察レポート②

 4月23日(水)2日目:高松駅・高松港周辺整備
          事業・サンポート高松 in高松市

写真は、2万トンの大型旅客船が
                        係留する岸壁施設

写真は、段差がなくホームまで行ける
                        高松駅の施設
 概要説明:高松市は、四国の中でも国の出先機関
集中し、四国の政治・経済の中心的役割をなす地域
最大の都市である。この立地・条件を活かし、そして
道州制を見据えてさらなる活性化のために、国・県・
市・(ほんの一部民間)の合同による高松駅周辺と
港湾などの総合整備をしていて、2001年から順次
サンポート高松の各施設等がオープンしている。
 サンポート高松の整備方針
高松市の資料から各項目を
                          一部引用):  
①国際化(かがわ国際会議場の設置)、情報化に対応
  した新しい都心の核づくり 
②海陸交通のターミナル機能の強化(2万トン級大型
  旅客客船係留施設等)
③「瀬戸の都」のシンボルゾーンの形成(高松シン
  ボルタワーの建設)
④既成市街地の再整備(歩行者専用道路、駅前

  多目的広場、地下駐車場)


  *相手方の担当者に対しての質問事項

Q.シンボルタワー内の地下駐車場と駅前地下駐車場がつながり、
  利用者にとっては大変便利になったとの事ですが、民間駐車場が
  あちこちにあり満車状態でしたが、現在の公共駐車場の利用の
  ほどは?
Ans.近年、(利用率が)激減傾向にあります。。。

Q.港湾施設に乗り入れる2万トン級の大型客船は年どのくらい来船
  されるのか?
Ans.年1~2回です。(下の費用をご覧ください!)


   参考:<サンポート高松総合整備事業の事業費>
      H.17 .2現在 (百万円) 出典:高松市の説明資料から
事業名     事業費        負担区分
                国    
県   市  民間等
港湾関連   31,827 11,317 13,554 6,507  449
土地区画
整理関連(土地区画整理事業や街路整備事業等)
         51,226 12,132 27,575 11,284 235
都市整備関連15,453  1,955 6,993  6,104 401
以上の
基盤整備合計
        98,506 25,40 448,122 23,895 1,085
上物施設

(タワー等)合計
        43,813  -  12,771  19,150 11,892
高松地方
合同
庁舎合計 11,400  11,400 11,400   -    -

 ちなみに、川口市の川口駅周辺の再開発事業では、
平成14年度から18年度の間に総事業費で約527億
8,000万円となり、これらの事業費のうち、公的資金と
して約238億4,000万円が投入されています。
 両市を比較してみると、川口市が45%の公的資金

投入費率に対して、サンポート高松の整備事業費は
1537 億1900万円で、そのうち公的資金は1407億
4200万円と事業全体の実に90%以上を公的資金と
して投入しているなど、市債を含めて巨額の税金を
要したことになる。(市債の償還等は、大丈夫なのか?!)

所感:区画整理事業という点では、川口市でも新郷・芝地区等で現在
行われている。国・県からの補助金が約18億円/69億円が平成20年
度川口都市計画土地区画整理事業特別会計の歳入であるから26%
の補助率にあるのに対して、今回のケースでは実に57%が
国・県からの補助金ということを考えると高松市の整備事業は
規模がちがうのではという感じだ。