2014/09/01

教育レポート①学力テスト結果編 ~中学生の学力全国平均より下回る、原因は?~

 今回のテーマに入る前に、先月大手予備校の代々木ゼミナール
が、20校閉鎖というニュース皆さんもご記憶があるかと思います。

 少子化の波とそれ以上に大学入試におけるAO・推薦入試
(ほぼ無試験)の割合が約50%と言われるほどになるなど、
大ホールで名物講師の先生の話を聞いて、わかった気がした
あの光景は今は昔です。

 さて、今年4 月に実施された、「平成26 年度全国学力・学習状況調査」
(学力テスト)の結果が公表されています。
 この調査は、小学校6年の算数と国語、また中学校3 年生の数学と
国語で全児童生徒を対象とし、8 月25 日に文部科学省より各学年と
2 科目でそれぞれ公表しています。結果は、下図のとおりです。
http://todo-ran.com/t/kiji/16236(参考)
 (算)数学・国語「A」とは主に知識に関する内容で、(算)数・国語「B」
とは主に活用に関する内容です。
 埼玉県は全国平均並みの成績として報道されていますが、中学生
部門の結果では、どの科目・項目において全国平均よりも下回り、
数学Aでは、全国平均よりも1.7 ポイント低くなっております。

 首都圏においてみれば、ランキングで公表しているサイトを見ると、
なんと全国29 位(30位?)で最下位という結果になっています。
 
 今回の結果の所感として、小生も児童・学生を現場で見ていますが、
現在の中学生は小学生の時に習ってきたであろう問題の取りこぼしが
多く散見され、小学5・6 年生まで戻らないというケースが多くみられます。

 基礎学力の低下というべきか、そもそも知識が十分身についてないのと、
小学生時代からの学習が不十分であるので、中学校で大きくつまずいて
しまうわけです。その結果は、正しく表れていると感じます。

出典:文部科学省「平成26年度全国学力調査・学習状況結果のポイント」より一部編集