半年というアニバーサリーですが、アメリカでは10年前の
2001年の今日がまさにあの9・11テロが発生した日で
あります。
ツインタワーがあったグラウンドゼロでは式典が行われ
ていて、ジョージ・W・ブッシュ前大統領がスピーチして
いるのを小生はインターネットで見ています。
ただ、小生にとっては、この日は特別な日であります。
人生ではじめて米国に訪れた(留学した)年であるからです。
あの日、クラスに行く前に朝テレビをつけるとロワー
マンハッタンにあるツインタワーの一つが炎上している
画が目に飛び込んできました。
まだ、英語を聞く・話すのに骨を折っていた自分で
あったのに加えて、衝撃的な画であったためモーニング
ショーのアンカーが何をしゃべっているのかがよくわかり
ませんでした。
ただ、小生の頭の中によぎったのは1993年の
オクラホマのWTCで起きた爆破テロであり、今回も爆破
テロかなと思ったものです。
しかし様子が何か変です。クラスに行かないと遅刻
してしまう時間ではありましたが、しばらくテレビを見
入ってしまい、ただ外の様子が何か変でありました。
これは後でわかった事ですが、小生が滞在している
ボストンローガン国際空港から経った便がもう一つの
タワーに追突しました。これは・・・・。頭の中が真っ白
です。
とりあえず、学校に向かうと本日はクラスどころか
学校自体が閉鎖ということを、留学生オフィスで知ること
になりました。
変なもので、その場所で初めて滞在しているボストンで英語も
流暢に話せる日本人にはじめて知り合うことになり事態の情報
収集に努めました。(テロがあったわけです)
彼は高校から留学していたみたいで、だいぶボストン
の街も詳しく助けられました。
非常事態宣言が出されしばらくの間空港の発着が
制限される中、何人かの留学生には帰国しなければ、
あるいは母国からアメリカは戦争状態に入ったという
情報から、帰国を余儀なくされた者もいました。
しかし、小生はこのトキをきっかけに困難に立ち
向かうアメリカ人や多国籍の留学生とともに勉学だけで
なく普段の生活をともにすることになったわけです。
今でもそうでありますが、アメリカはパール・ハーバー
以来2回目の奇襲攻撃を受け、しかも今回は本土で
こんなに多くのアメリカの一般市民の生命が奪われる
約3000人)など、普段は合理的に考えるアメリカ人が
悲しみと怒りで満ち溢れ、平常心を忘れていたように
思えます。
後のアメリカのアフガニスタンやイラクの戦争が
正当化される理由も、このような無関係な一般市民
までも犠牲にさせるテロリストとそれをほう助するテロ
国家は世界平和と秩序を壊す組織であるから徹底的
に戦わなければアメリカどころか世界平和と秩序も
保障ができなくなるからです。
小生は上記のような「目には目を」的な考え方が良い
とは思いませんが、アメリカ人は同志を非常に大切に
しています。
10年前のあの事件は、小生にとって政治というものを
一層興味をわかせ、今の小生の政治理念に影響を与えて
います。
それは、多様性と共生でありお互いを尊重しあう
考えであり、画一的に物事を押しはめてしまう、今の
日本の考えは異常事態と言わざるを得ません。
3・11の復興に向け、国民一人一人が心をひとつに
しなければならない時期に、言葉尻りをとらえて突っつく
日本のマスメディアは少し考えてもらいたいものです。
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