今年の学力テストから、文部科学省(以下文科省)の「全国学力・学習状況調査」では市町村の教育委員会の判断により、学校単位でテストの結果が公表されることになりました。
国立教育政策研究所より問題と解答を入手できます:
⇒http://www.nier.go.jp/14chousa/14chousa.htm
また、今年も4月22日に全国3万を越える小中学校で実施され、調査対象は小学6年生と中学校3年生で、学力テストの教科に関する調査以外にも、質問紙調査として、生徒の学習意欲や「学校における指導方法に関する取組や学校における人的・物的な教育条件の整備の状況等に関する調査」も含まれています。
さて、昨年のレポートでもお伝えしたとおり、県全体の平均点は公表されても、さいたま市のように県平均より大幅に平均点が上である市もあることから、少なくとも市町村単位で公表するべきではないかと提言をしてきました。
今回の文科省の判断は、市町村単位での結果公表のみならず学校単位での結果についても公表することを許可するものであり高く評価できるのではないかと考えます。
埼玉新聞の調査によると、県内川口市などを含めて42市町村の教育委員会は、8月中には結果が出る学力テストの学校別の公表はしないとのことです。学校別の公表は、「学校の序列化につながるや、テストの数字だけが一人歩きする」と言ったデメリットが大きすぎるという理由で慎重とされています。
ただ、上記の太字下線で指摘した、学校における指導方法に関する調査なども含まれることから、市教委は、結果について因果関係を結び付けられてしまう事に公表を慎重になっているのではないかと考えてしまします。
学力だけが成績(評価)の基準のすべてではないことを教育委員会が訴えるならば、小生は公表すべきであると考えます。
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