6月20日川口市の岡村市長は、全国の自治体でも珍しく
年間の放射線量の被曝限度を1・64ミリシーベルト
(0.31マイクロシーベルト/アワー)とする暫定基準値を市独自
の基準として決定しました。
市当局では、「現在、放射線低線量での被曝について、国の
統一的な基準のもとで対策が講じられていません。
こうしたことから、市民、とりわけ幼児、児童・生徒を持つ
保護者のみなさんの不安に対応するために、年間の放射線
低線量の被曝限度数値を、国の統一的な対応が図られるまで
の暫定値として、1.64ミリシーベルトと定めたものです。
基準を超えた場合は、屋外の保育・授業時間を制限する
とともに、保護者のみなさんへご連絡し、日常生活での健康
影響の低減に役立てていただきます。 」とウェブサイトで
公表しています。
市独自で設定した基準値を越えた場合の対応として、
・1時間あたり0.31マイクロシーベルトの基準値を越えた場合
⇒保育所・幼稚園・小中学校の屋外の保育・授業時間を
3時間以内とする。
・1時間あたり0.38マイクロシーベルトを超えた場合、
⇒屋外の保育、授業時間を2時間以内とする。
というもので、以上のケースになった場合、
保護者へ連絡するというものです。
*基準とする時間数値への換算について
(市のウェブサイトから)
時間当たりの基準値を0.31マイクロシーベルトとします。
これは、
1. 1年を365日とします。
2. 1日24時間の生活を、屋外8時間、屋内16時間とします。
3. 屋内は、屋外の数値に0.4を乗じた値とします。
年間1.64ミリシーベルトをもとに、こうして1時間当たりの
数値を計算した結果です。
コメント:気になりますのが、測定結果がタイム-に公表され、
基準値越えの場合の対応が即座にできるのかという
ことです。
これまでの対応を見ますと、測定とその結果が
公表されるまでには、2日~3日ほどのタイムラグが
生じており、この点についても市当局は説明すべき
と考えます。
また、川口市の場合も保護者からの要望が多い、
空間放射線量測定だけでなく地表からの測定も
実施すべきと考えます。
さらに、このような測定では国の明確な基準が
示されていない中、埼玉県の自治体間では測定
方法にばらつきがでてきています。一自治体で
決めるのには限度がある中で、やはりこういう時
こそ、県による各自治体の取りまとめとしての
役割を果たしてもらいたいものです。
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