3月26日に朝日環境センター焼却炉(C 号炉)から、
環境保全値(0.05ng-TEQ/㎥N)を超えるガス濃度
0.1ng-TEQ/㎥N<いわゆる、ダイオキシン>が
検出され、その検出結果報告を受けた5月2日同日
に同焼却炉を停止させた件の原因結果報告が、
5月27日(火)に川口市環境部からありました。
しらねは今回直接、環境部部長、朝日環境センター
しらねは今回直接、環境部部長、朝日環境センター
所長並びに、同部技術担当者を訪ね事情説明を求め
以下の回答が得られました。
Q.ダイオキシン検出の原因は?
A.3月26日のダイオキシン類測定と同時間に、運転
制御に使用しているSox分析計(図を参照:②の
計器が劣化)の部分を修理するのに、点検業者
が②部分を停止させて、③部分に切り替えなけ
ればならないのに、切り替えを完了したことを
確認せず修理作業を開始してしましました。
それにより、 約9分間にわたり、③の計器がO2
不足と認識してしまい、溶融炉部分に大量のO2
を送り込んでしまった結果、通常のダイオキシン
発生を抑制させる最低温度近くまで急激に下がり、
発生して しまったのではないかと推測されます。
Q.人的ミスということですか?そして、業務
作業をマニュアル通りにされなかったと
いうことですか?
A.業者、市の管理側とのお互い様の結果により
人的ミスです。どちらも、確認を怠ってしまった
からです。そして、ご指摘の通り、業務作業の
マニュアルを作成していませんでした。今後、
再発防止のため業務プロセスの可視化を実現
するためにもマニュアルを策定します。
Q.気になりますのは、(原因が)推測されるとの
ことですが、直接的原因がはっきりしない
のでしょうか?
A.あらゆる可能性をということで、現在調査して
いるところです。また、6月中旬には排ガス処理
設備のバグフィルター等の検査をします。
コメント:直接的な原因がはっきりしませんでしたが、
検査手順のマニュアルや検査チェックシート
が策定されていなかったなど、管理体制にも
問題があることがわかりました。今後の管理
体制と早期の業務プロセスの可視化に向け
改善を要望しました。
残念なことは、当環境センターに世界数カ国
から先進的事例の視察があるなかでの問題
が発生してしまったことです。