6月4日(金)から20日間の会期日程で行われた6月
川口市議会は、23日(水)にこれまで上程されていた
本市補正予算案などをはじめとする一般議案など
すべての議案について原案通りに決して閉会となり
ました。
民主党・無所属の会では、政府与党の基本的施策
に対しては賛成をする立場でありますが、「地域主権」
を確立するためにも、さらに一自治体の運営を考えて
いく関係上、国に対しての要望や制度の是正を求めて
いく姿勢は必要と考えています。
よって、本日の本会議では同会派の近藤代表が、
上程されている議案についての討論を行いました。
6月市議会主な補正議案
a. 議案第51号 平成22年度(2010年度)
川口市一般会計補正予算(第1号)
6月補正歳入歳出額:1億3533.8万円を追加/
補正後歳入歳出総額:1427億2533.8万円
①商工振興費(産業振興指針策定事業)…
本市産業の振興を図るための指針を策定するに
あたり、すべての産業を視野に入れ、広く
関係者等の意見を聞いて市政に反映させるため
の検討会議にかかる費用。
☞合計:416.7万円
内訳:市費(約市内事業者8000社を対象に意識
調査を実施するための委託料と委員報酬)
←(コメント:3月議会で市長から今後(仮称)
川口市産業振興条例を策定することが述べ
られ、策定に向けての会議にかかる費用で
あります。しかし、問題は今後本市の産業の
あるべき姿や方向性を決めていくのにしては
少額な調査費(79.4万円)である事です。
また、しらねは意識調査を委託するだけで
なく、墨田区のように直接職員が現場の声を
聴きに行くなどして、本市の産業の種別等や
現状をきちんと把握をすべきと市当局に
訴えております。ちなみに、今年度の法人
税収は昨年度より約5.5億円減(△13.8%)の
約34.5億円となっています。)
②給食センター費(新学校給食センター建設事業)…
本市の学校給食センターを統合新設するための
建設事業費を減額する補正。今年度は事業中止。
ただ、この中止で2億円の費用がかかる。
☞補正額:△6770.6万円
内訳:市費(実施設計委託料を減額)
←(コメント:建設現場から(平安時代?!の)遺
が発見されたため、急遽事業を中止する
ことになりました。)
③学校建設費(青木中央小学校改築事業)…
②の事業を取りやめたことにより、学校の老朽化と
耐震強化を図るために、計画を前倒しして
同小学校の改築事業に費用を充てるための補正。
☞補正額:4435万円
内訳:市費(実施設計委託料)
←(コメント:青木中央小学校北校舎のIs値は
0.14と非常に低く、Is値0.3以下では地震
発生に対し倒壊する危険性があるとのこと
です。
④保険予防費(女性特有がん検診推進事業)…
女性特有のがん検診推進事業について補正予算
を組み、検診の受診率向上(現在約20%)を図る
ため、対象者に限り無料クーポン券を配布すると
いうもの。
現行の自己負担は(子宮頚がん検診)420円、
(乳がん検診)900円でこれらの負担が軽減される。
6月市議会主な一般議案
b. 議案第56号 川口市市税条例の一部を改正する
条例(共産党など反対)
国の地方税法の一部改正により、引用条項の移動
等による規定の整備をするもの。
まず、国の子ども手当の事業開始を受けて、給与
所得者に対する扶養親族申告書の提出義務規定を
新設する一部条例改正。これらの前提として、国は
今まで所得の大小によって恩恵を受ける金額の
差額がでてしまう「控除」の方式から、今日の状況を
鑑み必要な方に直接同じ金額を支給する「手当」と
いう方式に変更したことから。
←(コメント:民主党政権では、税制(特に所得税)
の抜本的改革を現在しているところであります。
これは、「所得の再配分」機能をより進歩的に
させるもので、いわゆる中・低所得世帯(者)に
対して、より恩恵が受けられる制度に変更する
ための改正です!)
具体的には、今回の税法の改正で2011年1月
より所得税分と、2012年6月より個人市民税分
をそれぞれ廃止することによる影響で、うち
住民税では課税・非課税の判定に必要とされる
申告書の提出義務規定を新設しただけ。
←(コメント:国からの子ども手当の支給と控除の
廃止による相殺効果もあることから、一概に
増税であるとは言えませんが、市当局には
変更の手続きについて混乱を避けるため
にも、市民に十分な説明と周知の徹底を要望
しました。)
他、市たばこ税の税率引き上げに手持ち
品課税の規定など国の施策による本市の税
条例の一部改正。
c. 議案第57 号 川口市火災予防条例の一部を改正
する条例 (施行期日:平成22年10月1日から)
経過措置あり
カラオケボックスなどの個室型店舗で遊興の用に
供する個室に設ける外開き戸のうち、避難通路に面
するものにあたる店舗は、開放した場合において
自動的に閉鎖する扉としなければならないことを義務
付ける条例改正。ただし、施行にあたり経過措置が
あり、現に工事中のものには、平成23年9月30日
までの間は条例を適用しないとのこと。
←(コメント:本市においては、個室型店舗は26店舗
あり、そのうち自動閉鎖とならない外開き扉は、
193扉あり、これらが改修対象となります。該当
店舗に行かれる方は、要確認してみて下さい。)
d. 議案第59号 川口市立高等学校の授業料等に
関する条例 ((施行期日:公布の日)経過措置あり
市立高等学校3校の①入学選考手数料と
②入学料(金)の変更に伴う条例改定する条例。
課程
(%)は生徒
の割合
①入学選考手数料 ②入学料(金)
市内通学者(69.8%) 市外通学者(30.2%)
全日制(川口市) 2,200円 5,650円 11,300円
→ 73,000円
周辺都市のさいたま市 ― 5,650円 73,000円
周辺都市の川越市 ― 5,650円 100,000円
定時制(川口市) 950円 2,100円 27,000円
←(コメント:②は値上げとなっていますが、高校
授業料の無償化により市内外通学者の負担を
差別化するために、入学金をアップさせたとの事
です。
高校授業料の国庫負担金では、高校授業料に
対して全国一律の調整率11.5%にした結果、
今年度当初の高校授業料見込み合計額は3億445
万円なのに対し、実際市に入る国庫負担金は2億
7,812万円となり、2,633万円が不足し、これを一般
財源で補てんすることになります。
また、川口市の調整率は6%なので、全国一律
調整率(減免率)11.5%にすると減収分との差額が
出るため、このような全国一律の制度を是正する
ことを本市としては国に強く要望しました。)
他、しらねは今月から1年間にかけて農業委員会
委員に議会で推薦され、市長から選任書を頂きました。
岡村市長からは、都市農業復権にむけて今年度、
農業基本計画を策定することになり、農業委員として
の役割は非常に大きいと、激励の言葉を頂きました。
最後に、明日の24日から来月の11日まで、参議院
議員通常選挙のため、一切の政治活動(議会報告)
、このブログでの更新も禁止されることになります。
次回の更新は、7月12日(月)からとなりますので、
しばらくブログはお休み(選対の活動をします)と
させて頂きますことご了承願います。
また、しらねが昨年の12月議会で提言し、実現した
行政評価の外部評価制度の導入がスタートします!
以下詳細内容です!
第1回川口市行政評価外部評価委員会(6月30日)
川口市行政評価外部評価委員会
平成22年度第1回川口市行政評価外部評価委員会
開催日時:平成22年6月30日(水) 午後1時30分から
開催場所: 中央ふれあい館 (所在:川口市本町4-5-26)
議題: 1 外部評価の進め方及びスケジュールについて
2 施策概要の説明(各部会にて開会)
3 その他
傍聴人の定員 5名
傍聴手続 申込方法:
電話受付、先着順(定員になり次第終了)
申込受付開始日時:
平成22年6月23日(水)~6月29日(火)
午前8時30分~午後5時15分まで
(土日を除く)
申込先:
行政経営推進室
電話048-258-5705(直通)
また、所沢市では公開で事業仕分けを開催します。
本市の担当部局も調査に行くとのことです!
財政が悪化している川口市でも事業仕分けをして、
事業の選択と集中を!
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