本日、さいたま新都心にあるホテルで、民主党自治体
議員団の研修会が開催されました。
今回は、とくに国と自治体における「事業仕分けの
仕分け人・コーディネーター」から現場の声が聞けると
いうことで、大変有意義な研修会となりました。
まず、第1講義では、菊田衆議院議員から「事業
仕訳けを終えて」という題目で、事業仕訳けにおける
裏話をいくつか紹介してもらいました。
また、今回の事業仕分けでは、仕分け作業で1事業
あたり1時間かけて判定をしたことは周知のことですが、
評価シートによる調査・分析などの事前調査には一つの
仕分け作業に10時間以上を費やしたとのことです。また、
現地視察を行くなどして現場の中身を確かめる作業も
怠らなかったとのことです。
たとえば、今まで提出を拒んできたJAICAから財務諸表
を提出をさせたことや、国際交流関係で官僚のホテル
宿泊費一泊あたり100万円クラスであったり、海外への
渡航はファーストクラスを利用したりと・・・、こういう無駄
を洗い出すことができたとのことです。
次に、第2講義として、中村内閣府行政刷新会議事務
局 政策企画調査官(草加市職員と兼務)から、「行政の
事業仕分け」についてご講演を頂きました。同調査官は、
草加市の職員でもあり、草加市でも自治体版事業仕分け
を行いました。また、構想日本の「事業仕分け」を参考に
今回の仕分け作業におけるコーディネーター役も務め
あげた方です。
「事業仕分け」の大きな成果は、オープンな場で市(国
)民へ予算編成プロセスの「見える化」ができたことです。
また、予算編成プロセスが明らかにされたことにより、
事業の中身自体が仕分けされることで、無駄な部分や
どう考えても不必要な中間搾取団体に対しての予算
(補助金)が明らかにされました。
「財務省の振り付けに従っているだけ。」という批判に
対しては、財務官僚は大変優秀で多くの資料をもって
いるがただ、事業自体の中身を決定することはできず、
今回の仕分け作業では財務省からの意図的な指示は
なかったとのことです。
今回の説明で思ったことは、われわれ住民が役所に
納めている税金の使われ方が分かることにより、すこし
でも行政に興味関心を持つようになったことで、どこの
行政主体(国?市?)がどのような行政サービスをどの
くらいの規模で事業をすればよいのかという論点整理も
できて良かった思います。
また、自民党と大きく違う点はなんといっても、クローズ
にしないで、オープンな場でフェアなジャッジを用いて、
今回の事業仕分けができたことじゃないでしょか。
川口市でも来年度から、外部有識者による事業の外部
評価を導入する予定であり、しがらみの多い補助金を
カットすることに大いに期待ができます。
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