2007/08/01

第2回自治基本条例策定委員会を傍聴

「自治体の憲法」と呼ばれる、主体的に住民が参画して作る
自治基本条例であるが、川口市でも2009年3月をめどに条例
案を策定にあたっているのが、自治基本条例策定委員会だ。
市民公募から25名、団体推薦10名(自治会長、機械組合、青年会議所、
鋳物組合など)、学識経験者5名(研究部会の長でもある)、議員選出
の10名で計50名から会は組織され、そのほか議事進行や各部会には
ファシリテーターの役割が1名(シンクタンクから)と事務局として市職員の
方が1名または複数名いる。
 7月31日に開催された委員会では、まず東京大学大学院法学政治学
研究科の金井利之先生から、「川口市における自治基本条例とは何か」を
ご講演して頂き、質疑・応答のあと5つのテーマごとに分かれ学識経験者が
座長となる研究部会が開催された。
 金井先生のご講演のポイントは、金井先生が考える「自治体憲法」とは
何かをまず、国家の憲法にあてはめて考えている。
近代憲法は、普遍的要素(基本的人権の尊重<市民の権利>・権力者への
拘束と統制・中長期的視座<歴史的観点をとらえながら未来をとらえる
必要性>)を前提としながら日本国という固有的要素(e.g.憲法9条等の
平和主義)をもっている。川口市で当てはめるとまさに、固有的要素は
川口市の市長や議会議員、職員、市民のかかわりあいである。
 難しいのは、条例を策定にあたり固有性を強くしすぎると普遍性を損なう
恐れがあるという点である。なので、独自色を打ち出しすぎるのではなく
他の都市の基本条例の条文も参考時にはコピーすることも大事である。
 最後に金井先生は、各々の自治体運営の形態は、しばし、審議会の構成・
運営に表現されると言い、今回の川口市における自治基本条例策定委員会は、
現時点での川口市の自治体運営が確認できる=今後の運営への模索を
予兆するといっている。 たとえば、なぜこの審議会に議員がいて市長が
いないのか?
 次に、1時間の講演のあと5つのテーマ別の研究部会(各10名)に分かれ、
今後の方針を会議した。私が、傍聴した第一研究部会は、川口市の歴史的
経緯から考えて、基本条例を検討していくというアプローチであり興味深い
ものである。 この部会は月2回程度開催されるとのことだが、心配されることは、
①10人一斉に揃って開催されることは難しいこと
②欠席された方のフォローはどうするのか=基本的に意識の統一感は必要
③各部会のレベル間が違うこと(他の部会を傍聴した方からは、部会の
アプローチ方法なるものを皆に教授していたり、ワークショップをしているとの事)
の点である。
 いづれにしろ、今後の部会に注目してみたい。
傍聴の席に限りはありますが10~15名はできるのではないでしょうか。
われわれ、市民の手で作る自治体憲法にまずは傍聴してみては?
場所:TBA
日時:TBA
お問い合わせ:川口市企画財政部 総合政策課へ
議事録等次回の日程の確認は下記へ、
http://www.city.kawaguchi.saitama.jp/kbn/04010008/04010008.html

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