2007/08/01

参議院議員通常選挙を終えて


参議院議員通常選挙が7月29日に投開票が行われ、
みなさんも投票所に行った事と信じます。
結果は、もうメディアで取り上げている通りなので、あえて
ここで詳細報告はしません。
 公職選挙法上問題があるため、うまく表現出来ませんが、
埼玉選挙区で民主党2議席で獲得できましたのも、
みなさまの大きなご支援があったからです。
今後は、マニフェストをしっかり実行していけるようにしなく
てはならないと一地方議員も責任を感じているところです。
 また、今回私は、はじめて開票所(東スポ)に足を運び、
その様子を傍聴見学をしてきました。(写真を参考)
作業場は冷房がなく、職員の方は汗だくで作業していました。
←お疲れ様でした!

 さて、“二大政党制”という言葉を最近よく耳にしますが、
例として、「時代が(もうこれからは)、二大政党だから」と
して使われます。しかし、世の中の風潮が二大政党制だから
自民党や民主党しか残らないのでしょうか?
私は、以下の理由でこの使い方はおかしく思い、小選挙区制度
(つまり制度的原因)だから“二大政党”になると思います。
 そもそも、小選挙区制度は1つの区(e.g.第2区)に一人しか
当選しないので、大政党に有利になり、公約も突拍子もないもの
になりずらく、現実的な政策に落ち着き、大政党の政策自体
も似たり寄ったりするものである。だから、有権者は小選挙区制での
選挙の時は、「この政策に賛成ですか?(この政権を信任しますか?」
を判断、つまりYesかNoかの判断するわけだから、結局は大政党が
残るわけである。例えば、アメリカやイギリスでは小選挙区だから
二大政党制になっているのもその例である。
 日本の場合でも、一昔まで中選挙区制と呼ばれる大選挙区制度のため、
1つの区で複数人が当選でき、多様な民意が反映された。=多様な
政党からの議員が誕生できるということ。
 しかし、小選挙区制だと、有権者は現在の政権にYesかNoかの
判断で1人しか当選できないので、小政党への民意は反映され
づらくなる。だから、日本では小政党への配慮もあってか、
“比例代表並立制”も付け加えられ、さらに重複立候補により
惜敗率の高い候補者は敗者復活当選が出来るしくみを作ったのだ。
だから、日本では真の“二代政党制”がつくりづらい環境にあると
政治学的からみればそう思う。
 最後に、小沢代表は、本当は真の“二大政党制”を目指して、単純小選挙区
制を望んでいたが、1993年の宮沢内閣が選挙制度改革に弱腰であったため
、自民党を離党して、細川内閣で落ち着いたのが、現行の制度である。
ちなみに、参議院選挙では一人区(≒小選挙区)が29選挙区あったわけだから、
大政党が有利になっているわけで、結局“二大政党制”になっているのに
気付くと思う。

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